精密加工品
ローレット加工
ローレット加工とは?―滑り止めやデザイン性を高める表面加工
ローレット加工とは、金属部品の表面に細かい凹凸のパターン(滑り止め模様)を刻む加工方法です。
旋盤などで「ローレット工具(ローレットホイール)」を押し当てることで、金属表面に網目状・直線状の模様を形成します。
工具のグリップ部分やつまみネジなど、手で回す部品の滑り止めとしてよく用いられます。
ローレット加工の種類
ローレットには主に以下の2種類があります。
- ダイヤモンドローレット(クロスローレット)
斜め方向に2本のローレットを交差させ、網目状のパターンを作る一般的な加工方法。滑り止め効果が高く、工具・ノブ・ナットなどに多く採用されます。 - ストレートローレット
溝が平行に入るタイプ。手で回す方向に沿った指掛かりの良さが特徴で、デザイン性を重視する部品にも使用されます。
加工対象と用途例
ローレット加工は、主に丸物部品(旋盤加工品)に施されます。
ステンレス・真鍮・アルミなどの素材で美観と機能を両立でき、以下のような用途に最適です。
- 工具のグリップ部分(ハンドル、ドライバー、チャックハンドルなど)
- 調整つまみ・ダイヤルノブ・ナットなど
- カメラ部品や音響機器などデザイン重視部品
- 滑り防止が必要な精密機械部品
ローレット加工の特徴と注意点
- 高い滑り止め効果:素手での操作性を向上。
- デザイン性の向上:金属の質感を活かした外観仕上げ。
- 寸法変化に注意:ローレットを施すと外径が若干大きくなるため、設計段階で余裕を持たせる必要があります。
- 表面仕上げとの組み合わせ:黒染め・アルマイト・ニッケルメッキなどと併用して外観品質を向上可能。
当社のローレット加工対応
当社では、ステンレス・アルミ・真鍮・鉄など各種素材へのローレット加工品に対応しています。
単品・試作から量産対応まで、滑り止め用途・デザイン用途のいずれも対応可能です。
- ストレート/クロスローレットの両方に対応
- φ3 mm〜φ100 mm程度までの丸物加工品に対応
- 旋盤加工+ローレット+表面処理の一貫製作が可能
- 海外製ローレット部品の輸入・代替調達もサポート
▶ 加工相談はこちら: お問い合わせページへ
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