シカゴスクリューとは|サイズ・種類など詳しく紹介
シカゴスクリューとは、オスのネジとメスのネジを組み合わせて使う金具のことで、組ネジとも呼ばれています。
ドライバーなどの工具で簡単に取り付け・取り外しができるため、レザークラフトや製本、DIYなど様々なシーンで活躍します。
この記事では、シカゴスクリューの基本的な知識から、用途に合わせた選び方、取り付け方、活用アイデアまでを詳しく解説します。
通販サイトでは多種多様な製品が販売されているため、作品のイメージに合ったものを見つけることができます。
目次
シカゴスクリューとは?レザークラフトや製本で活躍する金具


シカゴスクリューは、頭の付いた筒状のメスネジと、それに合うオスネジの二つのパーツで構成される連結金具です。
革や紙、布などに穴を開け、両側から挟み込んでネジを締めるだけで簡単に固定できます。
縫製や専用の工具が必要なカシメとは異なり、ドライバー一つで繰り返し着脱できる点が大きな特徴です。
この手軽さから、キーケースや財布といったレザークラフト、オリジナルのアルバムやメニューブックの製本、さらにはバッグの修理など、幅広い用途で利用されています。
素材も真鍮やステンレスなどがあり、作品の雰囲気に合わせて選べます。
用途に合わせたシカゴスクリューの選び方
シカゴスクリューを選ぶ際は、まず用途を明確にすることが重要です。
作品の耐久性を求めるなら素材、デザイン性を重視するなら頭部の形状やカラー、そして最も重要なのが取り付ける素材の厚さに合ったサイズです。
例えば、厚さ8mmの革を留めるなら、軸長が8mm程度のものを選ぶのが一般的です。
各メーカーで規格は異なりますが、素材、デザイン、サイズ、カラーの4つのポイントを押さえることで、無数にある製品の中から自分の作品に最適な一品を見つけ出すことが可能になります。
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
素材で選ぶ|真鍮製・ステンレス製などそれぞれの特徴
シカゴスクリューの素材は、作品の耐久性や見た目の印象を大きく左右します。
代表的な素材は真鍮で、革製品と相性が良く、使い込むほどに味わい深い色合いに変化する経年変化を楽しめるため、レザークラフトで特に人気があります。
一方、ステンレス製は錆びにくく強度が高いのが特徴で、屋外で使用するものや、耐久性が求められる箇所に適しています。
その他にも、安価で加工しやすい鉄製のものがあり、ニッケルメッキを施してシルバーカラーにしたり、黒染め加工をしたりと、カラーバリエーションが豊富です。
それぞれの素材の特性を理解し、用途やデザインに合わせて選ぶことが求められます。
頭部のデザインで選ぶ|平頭・丸頭など形状の種類
シカゴスクリューは頭部のデザインも様々で、形状によって作品の仕上がりが変わります。
最も一般的なのは「平頭」で、表面がフラットなため出っ張りが少なく、すっきりとした印象を与えます。
革製品の裏側など、目立たせたくない箇所にも適しています。
一方、半球状の「丸頭(トラス頭)」は、装飾性が高く、金具の存在感をアクセントとして活かしたい場合に有効です。
他にも、ジャンパーホックの頭パーツのようなデザインや、模様が刻まれた装飾的なタイプも存在します。
作品全体のデザインコンセプトに合わせて、機能性と意匠性の両面から最適な頭部形状を選択することが重要です。
サイズの選び方|取り付ける素材の厚さに合わせた軸の長さを選定
シカゴスクリューを選ぶ上で最も重要なのが、サイズの選定です。
特に、メスネジの筒部分である「軸の長さ(足の長さ)」は、取り付ける素材の合計の厚みよりも少し長いものを選ぶのが基本です。
例えば、素材の合計厚が5mmの場合、軸長は6〜7mm程度が目安となります。
軸が短すぎるとネジがしっかり締まらず、長すぎると隙間ができてしまい、ぐらつきの原因となります。
購入前には、必ず取り付ける革や紙などの厚さをノギス等で正確に測定することが失敗しないためのポイントです。
また、頭部の直径(頭径)も確認し、作品全体のバランスを考慮して選ぶことが求められます。
カラーで選ぶ|ゴールド・シルバー・アンティークなど豊富な色展開
シカゴスクリューはカラーバリエーションが豊富で、作品のテイストを決定づける重要な要素です。
定番のカラーには、真鍮素材そのものの色合いを活かしたゴールド、鉄にニッケルメッキを施した光沢のあるシルバー、そして使い込んだ風合いを表現したアンティークゴールド(真鍮古美)などがあります。
その他にも、シックでモダンな印象を与えるブラックや、銅のような色合いのカッパーなども人気です。
使用する革や布地の色、他の金具との組み合わせを考慮してカラーを選ぶことで、作品全体の統一感が生まれ、完成度を高めることができます。
作りたい作品のイメージに合わせて最適な色を選びましょう。
シカゴスクリューの種類

様々な種類のシカゴスクリューが販売されており、用途やデザインに応じて最適なものを選ぶことができます。
最も汎用性が高いのは、シンプルな形状の標準タイプです。
また、アクセサリーなどの繊細な作品には、頭部が小さいスリムタイプが適しています。
緩みを防ぎたい箇所には、工具でしっかりと固定できるマイナス溝付きタイプが有効です。
さらに、金具自体をデザインの主役にしたい場合は、コンチョのような装飾付きタイプを選ぶと作品のアクセントになります。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。
定番で使いやすい「標準タイプ」のシカゴスクリュー
標準タイプのシカゴスクリューは、最も一般的で広く流通している形状のものです。
頭部は平らな平頭デザインが主流で、素材は真鍮製や鉄製が多く見られます。
シンプルなデザインのため、どんな作品にも合わせやすく、目立たせたくない部分の固定から、あえて見せるデザインまで幅広く対応可能です。
サイズ展開も非常に豊富で、軸の長さや頭の直径を細かく選べるため、薄い紙の製本から厚い革の固定まで、様々な用途に利用できます。
レザークラフト初心者からプロまで、まず揃えておくと便利な定番の金具であり、その汎用性の高さから多くのクリエイターに愛用されています。
小さな作品に最適な「スリム・Sサイズ」のシカゴスクリュー
スリムタイプやSサイズと呼ばれるシカゴスクリューは、標準的なものよりも頭部の直径や軸の太さが小さい製品です。
この特徴から、金具の主張を抑え、作品をすっきりと見せたい場合に適しています。
例えば、小さなアクセサリーやキーホルダー、ミニチュアのブック製作、薄手の生地や革を使った小物など、繊細な作業が求められるシーンで活躍します。
大きな金具ではバランスが取りにくい場合でも、スリムタイプなら作品のデザインを損なうことなく、しっかりと固定する役割を果たします。
作品全体のスケール感を考慮し、より洗練された仕上がりを目指す際に有効な選択肢となります。
工具でしっかり固定できる「マイナス溝付きタイプ」
マイナス溝付きタイプのシカゴスクリューは、その名の通り、頭部にマイナスドライバーを差し込むための溝が切られている製品です。
手で締めるだけでも固定できますが、最後にドライバーを使って増し締めすることで、より強力に固定できるのが最大のメリットです。
このため、バッグの持ち手の根元やベルトのバックル部分など、特に負荷がかかりやすい箇所や、使用中に緩んでほしくない重要な部分への使用に適しています。
また、頻繁に取り外しをしない箇所を確実に固定したい場合にも有効です。
確実な固定を求めるなら、このマイナス溝付きタイプを選ぶと良いでしょう。
デザインのアクセントになる「装飾付きタイプ」
装飾付きタイプのシカゴスクリューは、頭部に様々なデザインが施されており、単なる留め具としてだけでなく、作品の装飾的な要素として機能します。
例えば、花や星の模様が刻印されたもの、天然石やターコイズがはめ込まれたもの、立体的なデザインが施されたコンチョのようなタイプなど、バリエーションは多岐にわたります。
財布のフラップを留めるボタン代わりに使用したり、キーホルダーやブレスレットの中心的な飾りとして配置したりすることで、作品に個性と華やかさを加えることが可能です。
金具自体をデザインの主役にしたい場合に最適な選択肢です。
シカゴスクリューの基本的な取り付け方
シカゴスクリューの取り付けは非常にシンプルで、特別な技術や高価な専門工具を必要としません。
基本的な手順は、留めたい素材にネジの軸が通る大きさの穴を開け、そこにオスとメスのパーツを差し込んで手で締めるだけです。
この手軽さが、DIYやクラフト初心者にもシカゴスクリューが推奨される理由の一つです。
正しく取り付けることで、見た目が美しく仕上がるだけでなく、十分な強度も確保できます。
ここでは、作業を始める前に準備する道具と、具体的な取り付け手順を解説します。
事前に準備しておく道具一覧
シカゴスクリューを取り付けるために、いくつかの基本的な道具を準備します。
まず必須なのが、素材に穴を開けるための「穴あけポンチ」です。
ポンチのサイズは、使用するシカゴスクリューの軸の直径に合ったものを選びます。
具体的には、軸径と同じか、0.5mm程度大きいサイズが適しています。
そして、穴を開ける際に下に敷く「ゴム板」やカッティングマット、ポンチを叩くための「木槌」またはハンマーも必要です。
また、ネジをしっかりと締めたい場合には「マイナスドライバー」があると便利です。
これらの道具は、手芸用品店やホームセンターなどで手軽に入手できます。
初心者でも簡単!取り付けの3ステップ
シカゴスクリューの取り付けは、以下の3つの簡単なステップで完了します。
まず、ステップ1として、金具を取り付けたい位置に印を付けます。
次に、ステップ2で、印を付けた箇所に穴あけポンチを垂直に当て、木槌で叩いて正確に穴を開けます。
このとき、下にゴム板を敷くことで刃先を傷めず、きれいに穴を開けることが可能です。
最後にステップ3として、開けた穴にメスネジのパーツを裏側から、オスネジのパーツを表側から差し込み、手で回して締めます。
最後に緩みがないか確認し、必要であればドライバーで軽く増し締めして完成です。
この手軽さで、誰でも簡単確実にパーツを固定できます。
シカゴスクリューの便利な活用アイデア
取り外しが自由自在で、取り付けも簡単なシカゴスクリューは、アイデア次第で様々な用途に活用できる非常に便利な金具です。
プロのクリエイターから趣味でDIYを楽しむ人まで、幅広い層のものづくりをサポートします。
レザークラフトでの作品製作はもちろん、紙を束ねてオリジナルのノートやメニューブックを作る製本、さらには既製品の修理やカスタマイズなど、その応用範囲は多岐にわたります。
ここでは、シカゴスクリューを使った具体的な活用アイデアをいくつか紹介し、新たな創作のヒントを提供します。
レザークラフトでキーケースや財布を自作する
レザークラフトにおいて、シカゴスクリューは非常に重宝する金具です。
例えばキーケースを製作する際、複数の鍵を束ねるためのキーポストとして使用できます。
ネジ式なので、後から鍵を追加したり交換したりするのが容易です。
また、財布やカードケースのフラップ部分を留める金具としても活躍します。
縫製では難しい厚い革を何枚も重ねて固定する場合にも、穴を開けてシカゴスクリューで留めるだけで、デザインのアクセントにもなりつつ、しっかりと固定することが可能です。
取り外し可能な特性を活かし、メンテナンスやパーツ交換が前提の設計にも組み込めます。
オリジナルのアルバムやメニューブックを製本する
シカゴスクリューは、紙類を束ねる製本作業にも最適です。
厚紙や革で作った表紙と、穴を開けた本文用紙を重ね、シカゴスクリューで留めるだけで、本格的なアルバムやポートフォリオ、スクラップブックが完成します。
ネジを外せばページの追加や差し替えが自由に行えるため、内容を更新したい飲食店のメニューブックや、作品集の作成にも非常に便利です。
軸の長さを変えれば、束ねる紙の枚数を調整することもできます。
専門的な製本技術や道具がなくても、手軽にオリジナリティあふれる一冊を作れるのが大きな魅力です。
バッグの持ち手やベルトの金具を修理・交換する
シカゴスクリューは、作品を自作するだけでなく、既存のアイテムの修理やリペアにも活用できます。
例えば、長年使って壊れてしまったバッグの持ち手の根元を固定しているカシメの代わりとして使用することが可能です。
カシメを外した後の穴を利用し、シカゴスクリューで留め直すだけで、再び使えるようになります。
同様に、ベルトのバックルの固定部分の修理にも適しています。
ドライバー一本で作業が完了するため、専門的な工具がなくても手軽にリペアできるのが利点です。
大切なものを長く使い続けるための、スマートな修理方法の一つです。
シカゴスクリューに関するよくある質問
シカゴスクリューを初めて使う方や、使っているうちに疑問が出てきた方のために、よくある質問とその回答をまとめました。
特に、使用中にネジが緩んでしまうのではないかという懸念や、必要な分だけ購入できるのかといった点は、多くの方が気にするポイントです。
これらの疑問を解消することで、より安心してシカゴスクリューを作品作りに取り入れることができます。
ここでは、代表的な二つの質問について、具体的な対処法や購入方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ネジが緩んでしまう時の対処法は?
シカゴスクリューは構造上、振動や素材の伸縮によって使用中にネジが緩むことがあります。
対策として、まず定期的に緩んでいないかを確認し、手で締め直すことが基本です。
より確実に固定したい場合は、頭部にマイナス溝があるタイプを選び、ドライバーでしっかりと締める方法が有効です。
それでも緩みが心配な場合や、恒久的に固定したい箇所には、ネジの緩み止め剤(ネジロック剤)を使用するという手段もあります。
ネジ部分に少量塗布して締め込むことで、強力に固定されますが、一度固定すると取り外しが困難になる場合があるので使用箇所は慎重に検討する必要があります。
まとめ
シカゴスクリューは、オスメス一対のネジで構成された、取り付け・取り外しが容易な金具です。
この特性を活かし、レザークラフトにおけるキーケースや財布の製作、アルバムやメニューブックの製本、さらにはバッグの修理といった多岐にわたる用途でその利便性を発揮します。
選ぶ際には、真鍮やステンレスといった素材の特徴、平頭や丸頭などのデザイン、そして最も重要な、取り付ける素材の厚みに合わせた軸の長さを考慮することが求められます。
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