リンチピン、パイプピン

製品に関する
お見積もり
ご相談はこちら

close

精密加工品

アルミブラケットの選び方|フレーム用の種類や固定方法を解説

アルミ ブラケット

アルミブラケットは、DIYから産業用の機械装置まで、幅広い分野で部材の連結や固定に用いられる重要な部品です。
特にアルミフレーム用のブラケットは多種多様な形状やサイズがあり、作りたいものの強度やデザインに合わせて最適なものを選ぶ必要があります。

この記事では、アルミブラケットの基本的な役割から、形状別の種類、目的に合わせた選び方のポイント、さらには初心者でもできる基本的な固定方法まで、実践的な情報を詳しく解説します。

アルミブラケットとは?基本的な役割と用途を解説

アルミブラケットとは、アルミニウムを主材料として作られた、部材同士を連結・固定するための部品です。
主な役割は、アルミフレームなどをつなぎ合わせ、構造物全体の骨格を形成し、強度を確保することにあります。

軽量かつ高い加工性、耐食性を持つアルミニウムの特性を活かし、DIYで作成する棚や作業台、オリジナルの家具、さらには工場の生産ラインで使われる安全柵や装置の架台、クリーンルーム内のラックなど、その用途は多岐にわたります。

アルミ製ブラケットを選ぶ4つのメリット

アルミ製ブラケットを選ぶことには、他の素材と比較して多くのメリットがあります。
第一に、鉄に比べて約3分の1という軽量性が挙げられ、構造物全体の重量を抑え、取り扱いや設置を容易にします。
第二に、アルミニウムは表面に強固な酸化皮膜を形成するため、錆びにくく耐食性に優れている点です。

第三のメリットは加工性の高さであり、切断や穴あけが比較的簡単に行えるため、DIYでの利用にも適しています。
最後に、リサイクルが容易な素材であるため、環境負荷が低いという利点も持ち合わせています。

アルミ製ブラケットを使用する際の注意点

アルミ製ブラケットは多くの利点を持つ一方で、使用する際にはいくつかの注意点があります。
まず、鉄などの素材と比較して強度が低い点が挙げられ、非常に大きな荷重がかかる箇所での使用には慎重な検討が必要です。

また、ステンレスや鉄といった異なる種類の金属と直接接触させると、電食(異種金属接触腐食)が発生し、腐食が進む可能性があります。
これを防ぐためには、樹脂製のワッシャーを挟むなどの対策が有効です。
さらに、高強度や特殊な表面処理が施された製品は、一般的な鉄製の部品よりもコストが高くなる傾向があるため、予算と性能のバランスを考慮する必要があります。

【形状別】アルミフレーム用ブラケットの主な種類

アルミフレーム用のブラケットは、連結するフレームの形状や位置、求められる機能によって様々な種類が存在します。
代表的なものとして、フレームの溝に隠れて外観をすっきりさせるインナータイプや、外側から取り付けることで高い強度を発揮するアウタータイプがあります。

また、フレームを直角に連結するためのコーナーブラケットや、3方向以上を連結できる多軸ブラケットなど、用途に応じて最適な形状を選ぶことが可能です。
これらのブラケットは、単純なアングル形状のものから、複雑な立体構造に対応するものまで多岐にわたります。

フレームの溝に隠れてすっきり見せるインナーブラケット

インナーブラケットは、アルミフレームのT溝の内部に収まるように設計された連結部品です。
最大の特徴は、ブラケット本体が外側から見えなくなるため、非常にすっきりとした外観に仕上げられる点にあります。
この特性から、デザイン性を重視する家具や什器、カバー類の製作に適しています。

また、外部に凹凸ができないため、埃が溜まりにくく清掃がしやすいというメリットもあり、クリーンルーム内の設備や食品関連の装置など、衛生的な環境が求められる場所でも広く採用されています。
取り付けにはフレームの端部からスライドさせる必要があるタイプが多く、組み立ての順序を考慮する必要があります。

外側から簡単かつ強固に固定できるアウターブラケット

アウターブラケットは、アルミフレームの外側から被せるようにして取り付ける連結部品です。
フレームの外側からねじで固定するため、取り付け作業が非常に簡単で、組み立て途中での追加や位置調整も容易に行える点が大きなメリットです。

インナーブラケットと比較して、一般的にサイズが大きく堅牢な設計のものが多く、より高い固定強度を発揮します。
そのため、作業台の天板や機械の架台など、大きな荷重がかかる構造物の組み立てに広く用いられます。
ただし、ブラケットが外部に露出するため、見た目のデザイン性や、突起物による安全性への配慮が必要となる場合があります。

直角の連結に最適なコーナーブラケット

コーナーブラケットは、2本のアルミフレームを正確に90度の角度で連結するために特化した部品です。
主に構造物の角部分に使用され、L字型の形状をしています。
フレームの外側、あるいは内側の角に当ててねじで固定することで、強固な直角接合を実現します。

このブラケットは、単にフレームを連結するだけでなく、構造全体の剛性を高め、歪みを防ぐ補強材としての役割も果たします。
箱型の構造物や棚、筐体など、正確な直角が求められる製作物には不可欠な部品です。
カバー付きのタイプを選べば、ねじ頭が隠れて見た目をすっきりとさせることも可能です。

3方向の連結も可能な多軸ブラケット

多軸ブラケットは、3本以上のアルミフレームを一点で交差させて連結するための部品です。
T字型や十字型、キューブ型など様々な形状があり、平面的な構造だけでなく、立体的なフレームワークを構築する際に非常に役立ちます。
例えば、棚の中間部分で柱と棚受けを同時に連結したり、複雑な形状の装置架台を組み立てたりする際に使用されます。

プレート状の製品もあり、複数のフレームを任意の角度で板に固定することも可能です。
これにより、2次元の連結では実現できない複雑な構造を効率的に作ることができ、設計の自由度を大幅に向上させます。

失敗しないアルミブラケットの選び方4つのポイント

アルミブラケットを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、設計通りの強度と見栄えを持つ構造物を効率的に作ることが可能になります。
具体的には、使用するアルミフレームの規格に合った溝幅の製品を選ぶことが大前提です。
その上で、構造物にかかる荷重を計算し、それに耐えうる強度を持つブラケットを選定します。

さらに、組み立てのしやすさや設計の自由度に影響する取り付け方法、そして最終的な見た目を左右する表面処理の種類も考慮に入れるべき重要な選択基準です。

まずは使用するアルミフレームの溝幅を確認しよう

アルミブラケットを選ぶ上で最も基本的かつ重要なことは、使用するアルミフレームの溝幅に適した製品を選ぶことです。
アルミフレームには、溝幅が6mm、8mm、10mmといったように様々な規格が存在し、メーカーによっても微妙な寸法の違いがあります。

ブラケットやナットは、この溝のサイズに合わせて設計されているため、適合しないものを選んでしまうと、取り付けることができなかったり、固定できても十分な強度が得られなかったりする原因となります。
購入前には必ず、使用するフレームのシリーズや型番を確認し、カタログや仕様書で対応するブラケットの情報を正確に把握することが不可欠です。

想定する荷重に耐えられる強度で選ぶ

ブラケットを選ぶ際には、その部品がどの程度の荷重に耐えられるか、つまり許容荷重や強度を確認することが極めて重要です。
例えば、単に軽い物を置く棚と、500kgや750kgといった重量物が載る作業台とでは、ブラケットに求められる強度が全く異なります。

製品のカタログや仕様書には、多くの場合、引張強度や曲げ強度などの数値が記載されています。
製作する構造物全体の重量や、特定の箇所にかかる負荷を事前に計算し、安全マージンを考慮した上で、十分な強度を持つブラケットを選定する必要があります。
特に、人や機械が関わる装置では、安全性を最優先した選定が求められます。

組み立ての自由度が変わる取り付け方法をチェック

アルミブラケットと合わせて使用するナットの取り付け方法によって、組み立ての効率や自由度が大きく変わります。
ナットには、フレームの端から溝にスライドさせて入れる「先入れナット」と、溝の途中からでもはめ込める「後入れナット」があります。
先入れナットは一度組み始めると後から追加するのが困難ですが、後入れナットを使えば、組み立ての途中でも好きな位置にブラケットを追加できます。
この特性は、設計変更や後からの補強が必要になった際に非常に便利です。

そのため、組み立てる構造や作業工程を考慮し、どちらのタイプのナットが適しているかを見極めて、対応するブラケットや部品を選ぶことが、作業をスムーズに進めるためのポイントとなります。
レールのような長尺フレームの途中に部品を追加する場合、後入れナットは特に有効です。

見た目を左右する表面処理の種類も重要

アルミブラケットの機能性だけでなく、見た目の印象も重要な選定基準となります。
アルミニウム製品には、耐食性の向上や装飾を目的として、表面処理が施されていることが一般的です。
最も代表的なのは「アルマイト処理」で、アルミニウムの表面に酸化皮膜を人工的に生成させる技術です。

無色透明な「クリアアルマイト」は、アルミ本来の質感を活かした仕上がりになります。
一方で、「ブラックアルマイト」や他のカラーアルマイト処理が施されたブラケットは、デザインのアクセントとなり、周囲の部材との色の調和を図ることができます。
設置する環境の雰囲気や、製作物のデザインコンセプトに合わせて、適切な表面処理が施された製品を選ぶことが求められます。

【初心者でも簡単】アルミブラケットの基本的な固定方法

アルミブラケットの固定作業は、正しい手順と適切な工具を用いれば、初心者でも簡単に行うことができます。
基本的な流れは、アルミフレームの溝に専用のナットをセットし、その上からブラケットを配置して、ねじで締め付けるというシンプルなものです。

この作業を正確に行うことで、フレーム同士を強固に連結させ、安定した構造体を作り上げることが可能です。
ここでは、準備するものから具体的な固定手順までを、ステップごとに分かりやすく解説します。

準備するものリスト:ブラケット・ねじ・ナット・工具

アルミブラケットの固定作業を始める前に、必要な部品と工具をすべて揃えておくことが、スムーズな作業のポイントです。
まず、連結したいフレームに適したアルミブラケット本体を用意します。
次に、そのブラケットの取り付け穴のサイズに合ったねじ(六角穴付きボルトなど)と、アルミフレームの溝幅に適合する専用ナット(後入れナットやTナットなど)が必要です。

これらの部品はサイズが合わないと使用できないため、購入時に必ず適合を確認してください。
そして、工具としては、ねじを締め付けるための六角レンチやスパナが必須となります。
サイズが複数ある場合は、適合するサイズのものを事前に準備しておくと作業が滞りません。

STEP1:アルミフレームの溝にナットを挿入する

固定作業の最初のステップは、アルミフレームの溝にナットをセットすることです。
使用するナットの種類によって挿入方法が異なります。
後入れナットを使用する場合は、ナットを少し傾けてフレームの溝にはめ込み、90度回転させて溝の中で水平になるように設置します。

このとき、ナット内部にあるボールプランジャや板バネの働きで、ナットが任意の位置で仮保持されるため、後の作業がしやすくなります。
一方、先入れナットの場合は、フレームの端面から溝に沿ってスライドさせ、ブラケットを取り付けたい位置まで移動させます。
どちらの場合も、ナットが溝に正しく収まっているかを確認してから次の工程に進みます。

STEP2:ブラケットをねじで仮止め・本締めする

フレームの溝にナットをセットしたら、次にブラケットを取り付けます。
まず、ナットの上にブラケットを置き、ブラケットの穴とナットのねじ穴の位置を合わせます。
そして、ねじを穴に通し、指で軽く回して締め付け、ブラケットがずれない程度に固定する「仮止め」を行います。

この段階では、まだブラケットの位置を微調整することが可能です。
位置が決まったら、六角レンチなどの工具を使ってねじをしっかりと締め付ける「本締め」を行います。
締め付ける力が弱すぎると十分な固定強度が得られず、逆に強すぎるとねじ山やフレームを破損する恐れがあるため、適切な力で均等に締め付けることが重要です。

小型DIYに便利!Sサイズのアルミブラケットの特徴

Sサイズのアルミブラケットは、その名の通り小型の設計が特徴で、大掛かりな構造物ではなく、小規模なDIYプロジェクトにおいて非常に便利です。
例えば、オーディオ機器の小さなラックや、デスク周りの小物整理棚、写真やアート作品を飾るためのオリジナルフレームなど、省スペースで繊細な作りが求められる場面で活躍します。

大型のブラケットに比べて主張が少なく、作品のデザイン性を損なわずに必要な強度を確保できます。
また、軽量で取り扱いが容易なため、初心者でも手軽に作業を進めることが可能です。
アンティーク調のデザインが施されたものなど、意匠性の高い製品も存在し、機能だけでなく見た目のアクセントとしても活用できます。

まとめ

アルミブラケットは、その種類の豊富さと特性を理解することで、DIYから専門的な装置製作まで幅広い用途に活用できる便利な部品です。
選定にあたっては、使用するアルミフレームの溝幅に適合するものを選ぶことを基本とし、想定される荷重に耐えうる強度、組み立て作業の効率を左右する取り付け方法、そして外観の印象を決める表面処理といった要素を総合的に考慮することが不可欠です。

正しい知識を持って適切なブラケットを選び、基本的な固定方法に従って作業を行えば、安全で品質の高い構造物を製作することが可能になります。


          Machining Contact
contact

精密加工のご相談
お問い合わせはこちら