中国のコロナ・船積み事情

いつもお世話になっております。尾崎と申します。

実はブログという物をこれまで書いた事が無く、今回が人生初のブログになります。

という事で、記念すべき一回目は海外の面白話を書こうかと思ったのですが、、、

やはりここはまじめに昨今のニュースをにぎわせている中国のコロナや船積みの事情を発信させて頂きます。

今、中国ではコロナ感染拡大に伴い、町・道路・港などが封鎖され工場が稼働できない、船に荷物を積めないという事が多々発生しており大きく納期が遅れている状況です。

中国から商品を購入されている御客様方はまさに納期遅れの真っ最中で、かなりの苦労をされていらっしゃいます。

当社でも船の手配に関しては、現地と連携し四苦八苦して何とか船積み手配ができたり、出来なかったり、

予定通りに船が運航する事が無く、納期遅れに関しては皆様に大変ご迷惑をお掛けしており申し訳御座いません。

輸入商社である我々は、中国・台湾・韓国とも沢山仕入れがありますが、物量で言いますとやはり中国が一番多い!

その中国の中でも上海での扱い量が一番多いのですが、、、、、

趣味のネットサーフィンをしていると面白いものを見つけました。

以下は国土交通省がまとめた世界の港のコンテナ取扱個数ランキングです。

左側は1980年、右側は2020.年のランキングです。

TEU(1TEU=20feet コンテナ1個分を指す貨物量を示す単位です。ちなみに40feetは2TEUとなります。)

1980年というと私の生まれる前の事なので想像付きませんが、この40年間でランキングが見事に変わっています。

なんと!今やトップ10の内7つは中国です!

上海だけで全て20feetコンテナとした場合、年間4350万コンテナを動かしている事になります。

当社がある大阪は235万TEUなので、、約19倍もの物量があります。(もはや訳が分かりませんね。)

で、、、

それで、、、

コロナ感染拡大で上海がロックダウンになったのが3月末頃です。

この為上海から船積みが出来なくなったところ、比較的上海から近い第三位の寧波港に皆こぞって転送し出しました。

港へ行く道で大渋滞です。そりゃこうなりますよね(T_T)

港へ行くまで数日かかるのだとか、、、車中泊も当たり前で、途中で封鎖されたりPCR検査で陽性になった場合隔離になるので、

荷物の輸送を引き受けてくれるドライバーが中々見つかりません。。

△印は全て船です。寧波港周辺では荷物の積み下ろしを待つ船で海上でも大渋滞です。(+o+)

この為、船のスケジュールも大幅に遅延しています。

これが今起こっている中国製品の納期遅れの実情です。

(これら事情全てひっくるめてコロナの影響の一言ですね。)

ちなみに上海にはマイナーな港がありそこから出荷できるパターンも一応有るには有りますが、そこももう一杯です。

当社としては「すんませ~ん、コロナなんで無理ですわ~」とはならず、

船積み担当者の小山がフォワーダーや中国現地とやり取りをしてくれており、日々細かい船の段取り指示や費用アップになっても出荷を優先していますので、遅延はあるものの何とか荷物を出せてはおります。

今後、上海のロックダウンが解除され、上海港が正常に動き出せば徐々に状況の改善される事でしょう。

上海近郊には我々の友人でもある仕入先の方々、日本人の駐在員の方々がいます。

皆さん外出制限で不便な中頑張っていますので、我々も負けないようにこれからも頑張って行きたいと思います。