合金の一種「ハステロイ」とは? 特徴・用途・種類を解説
ハステロイとは
ハステロイは、合金の一種で、酸や塩に強く、サビにくいのが大きな特徴です。


化学工場や海の近くで使う設備など、サビやすい場所でよく使われています。
主な特徴
- 極めて優れた耐食性:塩酸、硫酸、次亜塩素酸などの強酸や酸化性化学薬品に対して耐性があります。
- 高温環境下でも安定:高温下でも強度を保持し、酸化や熱腐食を防ぎます。
主な用途
- 化学プラントの反応槽や配管
- 海水脱塩装置や海洋プラットフォーム
代表的なハステロイの種類
種類 | 主な特長 | 用途例 |
---|---|---|
C-276 | 極めて広範囲な耐薬品性を持ち、モリブデンを多く含むことから高価 | 化学プラントなど |
C-22 | C-276 合金よりも酸化性媒体に対してはるかに高い耐性がある | 医薬、半導体製造装置 |
B-2 | 塩酸や臭化水素酸、および硫酸に対して高い耐性を持つ | 還元環境下の配管やタンク |
まとめ
ハステロイは、過酷な腐食環境に対応するための高性能合金です。
ステンレス鋼では対応しきれないような環境でも、長期間安定して使えるため、多くの分野から信頼されています。
次回の記事では、アジアプランニングが取り扱うハステロイ製品のラインアップと特長をご紹介します!
ご興味のある方は、ぜひご覧ください。